John Abercrombieの気になるフレーズ その1 / My Music Master Classより
John Abercrombieのオンライン講座という大変ありがたいものがあって、最近はこれをみながら練習しています。特にAlone TogetherをI Real Bにあわせて弾くところ(!)なんて非常に参考になるのですが、「しっかり自分の耳で音をとらえろ」と気を利かせたのか譜面がないのでコピーしながら学習しています。
John Abercrombie - Jazz Guitar Masterclass 1
で、それの2本目の動画のデモ演奏。気になるフレーズがあったのでピックアップしてみました。
内容的にはトライアドを駆使したパート(George GarzoneのTriadicや、Triad Pairとも少し違う内容の印象)なのですが...
これの2小節目後半のフレーズ(記譜ソフトの扱いが慣れず若干変ですが)
C7のところDのメロディックマイナーで上昇して、Fmaj7のmaj6で解決しています。ドミナントコードの全音上のメロディックマイナー、Cの音が含まれていないのでなんだろうと考えていました。
Fmaj7を起点に考えると、Fmaj Lydian #5(Dメロディックマイナーの3番目のモード)的なアウトフレーズとも考えられるけれど、ここはC7の半音上、C#7に対するオルタードスケールでアウトしたと捉えるのが良いのかな??
全体を通して聴くと本当にさらっと通りすぎてしまうフレーズだけれど、Fmaj7のmaj6で解決するところなど、隠し味的に響くフレーズでした。
このレッスン動画、4小節に1回くらいこういうフレーズがはさまるので、とても勉強になります。
- 追記 -
これの前半も気になるフレーズで、11thから始まるB-7のフレーズ → B-7アルペジオ → E7の裏コード、Bb7のアルペジオ → 一瞬C7のアルペジオと見せかけて → C#7のオルタード という全体の動きも面白いですね